将来に備えて準備をしておくことは大切
ライフプランとは、人生設計、生涯生活設計のことになります。ライフプランは主に資金計画になりますが、家族に関するプランやキャリアプランなど、具体的な暮らし方のプランについてもライフプランに含まれます。我々が生きていく上では、ライフプランを意識しておくことが重要です。近年、経済情勢や社会環境はめまぐるしく変化しており、この先はどうなるかわかりません。終身雇用制や年功序列賃金制が崩壊したことや公的年金の支給開始年齢の引き上げは、国や企業に守ってもらえる時代が終わったことを意味しています。自分の生活を守るためには、自己責任により、自助努力が求められます。そのためには、ライフプランが欠かせないことになります。具体的なライフプランを作成し、実行していくことで、それぞれの人の価値観にもとづいた生き方、すなわちライフデザインが実現されることになります。
老後の生活資金について考える
ライフプランにおける三大資金とは、住宅取得資金、教育資金、老後資金になります。住宅購入や子どもの教育費と同様、退職後の生活資金は大きな出費になります。現役世代の間は、常に働いて収入が入ってきますから、ライフプランを考えるのもそれほど難しくはありません。しかし、退職後は勤労収入がなくなりますから、貯蓄や年金を柱にライフプランを考える必要があります。さらに、人間は何歳まで生きるかわかりませんから、退職後のライフプランを考えるのは簡単ではありません。しかし、何もしなければ不安が残るだけですから、前向きにプランニングを行いましょう。老後のライフプランを考える上では、公的年金をはじめとした年金の存在が大きくなります。少子高齢化により、年金制度は崩壊寸前と言われることもあり、公的年金だけでは安心して生活できない時代になっています。公的年金で足りない分を補うために、確定拠出年金は大きな意味を持っています。