老後の生活設計を考えるなら年金の充実を
退職後毎月必要になる金額
老後のライフプランを立てるときには、どれくらいの生活費がかかるのかを把握しておかなければなりません。十分な生活費を確保できなければ、ゆとりある老後を過ごすことができなくなってしまいます。公益財団法人生命保険文化センターが行った「平成25年度生活保障に関する調査」によると、夫婦2人で老後生活を送る上で必要と考えられている最低日常生活費は、約22万円とされています。老後に旅行や趣味などを楽しむゆとりを生み出すには、さらに資金が必要になります。こういったところから、退職後に必要な生活費は、月額22万円から36万円と言われています。1年あたりで考えると必要な金額は264万円から432万円ということになります。退職後は勤労収入がなくなりますから、これだけのお金を年金や貯蓄でまかなわなければなりません。しっかり計画を立てておかなければ、老後破産してしまう不安が大きくなってしまいます。
確定拠出年金で老後に備える
退職後の収入源としては、国民年金や厚生年金などの公的年金があります。ですが、公的年金だけでは、毎月の生活費をまかなうのには厳しい金額となっています。足りない分の生活費を補う方法として、貯蓄をしておくことを考える人が多いでしょう。しかし、仮に十分な貯蓄をしていたとしても、実際に老後を迎えて貯蓄がどんどん減っていく状況というのは、思いのほかストレスになるものです。さらに、もし長生きすれば、貯蓄も尽きてしまうリスクも出てきます。こうしたことから、老後の生活設計を考える際には、年金を増やすことを考えるのがおすすめです。日本の年金制度は3階建ての構造になっており、1階部分は国民年金、2階部分は厚生年金ですが、確定拠出年金は3階部分になります。確定拠出年金に加入することで、老後の公的年金を補完することが可能になり、退職後の生活費についての不安を軽減することができます。